THE BEATLES 愛してます②/ビートルズ・ディスコグラフィー

前回10年前に書いたブログ記事を整理させてもらいました。

「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」までで、

中途半端に終わってしまったため続きです。

なぜか10年前、ここでビートルズのアルバムについて

書くのをやめているので、続きの想いを綴りたいです。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「The BEATLES」

9作目のアルバムは、

その名も「The BEATLES」

通称ホワイトアルバムと言われる

真っ白なジャケットで、唯一の2枚組の作品です。

2枚組アルバムとしてアメリカで最も売り上げたものです。

バンドサウンドを活かした、

シンプルな作品が多いのが特徴です。

8トラックレコーダーの導入で、

メンバーがバラバラにレコーディングすることが多くなりました。

なんだか、少しさびしい感じがしてきます。

それだけに、メンバー各々の色が濃く出ているアルバムです。

「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」

ライバル?のビーチ・ボーイズを真似した、

ポールのおもしろいナンバーです。

個人的にビーチ・ボーイズも大好きなので、

この曲かかると体が動きます。

チャック・ベリーの「バック・イン・ザ・USA」のパロディーです。

ポールがドラムを叩いています。

「ディア・プルーデンス」 

インドの旅がテーマのジョンの曲。

「グラス・オニオン」 

ジョンの曲で、今までのビートルズの曲名が出てきます。

よく聴いてるとおもしろいです。

「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」

超有名なポールの子供向けの曲です。

始めのピアノは、なかなかオッケーが出ないので、

ジョンがヤケクソに弾いてるとか。

「ワイルド・ハニー・パイ」 

ポールが遊びで作ったら、案外ウケたので採用に。

「ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル」

ジョンのメッセージソング。

途中、オノ・ヨーコがソロを歌うのですが、

メンバー以外がソロを歌うのはとても珍しいことです。

「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」 

リードギターを、

エリック・クラプトンが担当している、

ジョージの物悲しい一曲。

クラプトンのギターがほんとに泣いているようです。

「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」

ポリリズムで(ギター4分の3拍子、ドラム4分の4拍子)、

すごくかっこいいのですよ!ジョンの曲。

「マーサ・マイ・ディア」

ポールの曲で、

ポールが飼っていた犬のことだと言われていますが、

本人は否定しています。

ピアノとストリングスの編成。

「アイム・ソー・タイアード」 

ジョンの気怠い曲です。

インドの瞑想旅行が、尾を引いています。

「ブラック・バード」 

ポールのギターの弾き語り。

来日すると必ず演奏してくれ、

「ジンケンモンダイ」と、日本語で説明します。

「ピッギーズ」 

世間を風刺したジョージらしい曲。

ちょっとオペラ風のコーラスあり。

「ロッキー・ラクーン」 

ポールのアコースティックナンバー。

ポールには珍しく、ボブ・ディランの影響がみられます。

私の好きな一曲です。

「ドント・パス・ミー・バイ」 

初のリンゴ単独作品。

カントリーソングで和みます。

「ホワイ・ドント・ウイ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード」 

ポールの曲。

ジョンが歌いたがっていたらしい。

リンゴのドラム以外、ポールのマルチ録音です。

「アイ・ウィル」

ポールが、妻リンダのために作った初めての曲。

とってもかわいらしくて愛あふれるフォークソングです。

「ジュリア」

ジョンの久々のラブ・ソング。

ジョン一人の録音です。

「バースデイ」 

作詞・作曲からレコーディングまで、

1日で完了した誕生日おめでとうソング。

オノ・ヨーコや、パティ・ボイドといった、

メンバーの家族もコーラスで参加しています。

「ヤー・ブルース」 

ブルースの流行を皮肉った、ジョンらしい曲。

「マザー・ネイチャーズ・サン」

ポールオンリーで演奏されたアコースティックソング。

心落ち着く一曲です。

「エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー」 

公式で、最も長いタイトルです。

ジョンの、ロック魂みなぎるナンバーです。

「セクシー・セディー」 

ビートルズのメンバーは、

インドへ瞑想旅行へ行ったのですが、

そこで失望したジョンの怒りの曲です。

「ヘルター・スケルター」 

ポールが、当時のある激しい曲に対抗して、

最も騒がしい曲を作ると言って作曲した

本当に過激な曲です。

最後にリンゴが、

「指にマメができちゃったー!」と叫びますが、

どうも本当にマメができたようです。

「ロング・ロング・ロング」 

ジョージが作ったしっとりとしたラブ・バラードです。

ワルツ風の編成。

「レヴォリューション1」

なかなかいいテイクが録れず、

ジョンが床に寝っ転がって歌ったと言われる、

ジョンのメッセージソング。

「ハニー・パイ」

ディキシー調のジャズをベースに、

ノイズを混ぜたりして作った作品。

ポールの曲。

「サヴォイ・トラッフル」 

ジョージの曲。

友人エリック・クラプトンの、

甘党をネタにしています。

サックスが派手に活躍してます。

「クライ・ベイビー・クライ」 

社会を風刺したジョンの曲。

フォークロック調で曲想はかわいらしいです。

「レヴォリューション9」

公式で最も長い曲で、9はジョンの誕生日で、

自分のラッキーナンバーと語っています。

唯一のミュージックコンクレート。

まったくジョンだけの曲です。

クラシックを勉強した私的にはおもしろい曲ですが、

若干理解に苦しむ内容かも。

「グッド・ナイト」

ジョンの曲ですが、

リンゴがオーケストラと歌っています。

「レヴォリューション9」の後、

ほっとする優しい曲です。

以上、2枚組なので駆け足でご紹介しました。

個性豊かな作品の玉手箱のようなアルバムです。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「Yellow Submarine」

10作目のアルバムは、

「イエロー・サブマリン」

アニメ映画「イエロー・サブマリン」

サウンドトラックです。

当時ビートルズのメンバーは、

アニメのサントラに興味がなかったようですが、

作品のクオリティの高さに感動して俄然やる気になったそうです。

B面は5人目のビートルと言われる、

ジョージ・マーティンによる

インストゥルメンタルが並びます。

「イエロー・サブマリン」 

ポールが、リンゴへ贈る歌として作曲。

1966年に、シングル発売されています。

コーラスは、スタッフ全員によるものです。

「オンリー・ア・ノーザン・ソング」

ジョージのサイケデリックな曲。

不協和音のトランペットなどが、

サイケな世界を繰り広げてます。

「オール・トゥゲザー・ナウ」 

子供のために作ったというポールの曲。

「ヘイ・ブルドッグ」 

エンジニアのジェフ・エメリックによると、

この曲がメンバー全体として

熱意を持って取り組んだ最後の曲。

「イッツ・オール・トゥ・マッチ」 

ハモンドオルガン、トランペット、コーラスを使った、

ジョージのサイケな曲。

「愛こそはすべて」 

日本でもCMに使われたり、有名なジョンの曲。

1967年の宇宙中継特別番組「アワ・ワールド」のために作られ、

世界中継されました。

イントロはフランス国歌、

エンディングにはグレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」、

イングランド民謡「グリーン・スリーヴス」、

また「シー・ラヴズ・ユー」も登場します。

ジョンは「作曲は30分。歌いこなすのに1週間かかった。」

と話しています。

メンバーをまとめていたマネージャーの急死や、

メンバーの不仲説、

ビートルズに不穏な空気が流れながら、

60年代も残り少し。

時代はそれでも動いていくのです。