お気づきでしょうが… THE BEATLES 愛してます/ビートルズ・ディスコグラフィー

私、ビートルズの大ファンです。

寝ても覚めてもビートルズ。

10年前に、ブログサイトに書いてたビートルズの感想を、

ここに整理しておこうと思いまして、アップします。

よろしくお願いします。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ファーストアルバム

『プリーズ・プリーズ・ミー』から

飛び出してくるサウンドは、

当時まったくNEWSだったでしょうね。

今聴いてても、こんなにフレッシュ!!

私はしょっぱなの、

アイ・ソー・ハー・スタンディングゼア が好きです。

はじめは、”セブンティーン”という

タイトルだったらしいです。

やっぱり、”彼女はセブンティーンだった”って歌詞が、

いかにも青春ですね!

17歳とはよく歌に出てきますが、

一番輝ける、悩める、恋するときなのでしょうか。

そんなシチュエーションが、

ポールのハツラツとしたメロディーにマッチしています。

アスク・ミー・ホワイ は、

あの、レナード・バーンスタインが

ほめまくったらしいです。

クラシック出身の私には、

バーンスタイン、あこがれの方だから

なんともうらやましい。。。

それだけにコーラスも軽快なのに厚みがあるし、

歌詞も恋する乙女にぐっときます。

愛してるよ
だって君は僕が望むとおりの言葉を聞かせてくれる
本当だよ
僕を見てればわかるだろ
もう決して
決して寂しい思いをしないよ

どうしてって聞かれたら 君を愛してるからっていうよ
いつでも君のことを想っていると

君の恋人になれるなんて信じられない
これで惨めな毎日にサヨナラさ

どうしてって聞かれたら 君を愛してるからっていうよ
もう僕には君しか考えられないんだ

まだカヴァー曲が多いですがただのカヴァーではなくて、

彼らの色に完成されているので全然違和感ありません。

アーサー・アレキサンダーの、

アンナ はジョンが歌っていますが、

お気に入りの曲だけあって艶っぽい歌いまわしです。

(風邪ひいて、鼻声だったという噂ですが。)

イギリスのメロディ・メーカー誌で

30週間もの間1位になって、

抜かれたのは、なんと自分たちのセカンド・アルバム!

このアルバム全体が若いパワーで統一されてて、

全く元気になってしまう一枚です!

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

セカンド・アルバム

『ウィズ・ザ・ビートルズ』

ジャケットがアートです。

ライトをあてて、顔半分を影にしています。

かっこいい!!

今までに無い、斬新なジャケットです。

それまでは、いかにもアイドルのレコード

というジャケしかなかったそうですよ。

オープニングのイット・ウォント・ビー・ロングで、

ビートルズらしい、イェイ!イェイ!コーラスが

ノリノリムードを出します。

なんといっても恋しくなってしまうのが、

3曲目のオール・マイ・ラヴィングです。

目を閉じて キスしてあげよう
明日になれば僕たちは 離れ離れ
だけど覚えておいて 僕はいつだって君を想っているよ

君から離れている間
毎日 手紙を書いて
ありったけの愛を君に送ろう

僕は恋しくてたまらない君の唇に
キスしている自分を思い浮かべる
そして その夢が早く叶うよう祈るんだ

ありったけの愛を君に送るよ
僕の愛は ダーリン 君だけのもの

ジョンのリズムギターが3連譜を刻み続けていて、

すごくかっこいいし盛り上げています。

そのジョン、ポールが作ったこの曲を大絶賛したそうです。

イントロなしで、いきなり歌いだすとこが

高ぶる想いを抑えきれない!という感じでいいですね。

このアルバムも、6曲カヴァー曲が入っていて

ティル・ゼア・ウィズ・ユー は、

ポールの優しい歌声が、

バラの香りと牧場の夜明けの風を

感じさせてくれます。

いわずと知れた

プリーズ・ミスター・ポストマン も、

3人のコーラスが、

Wait a minute wait a minute oh yeah ・・・と、

おちゃめに繰り返されます。

彼女からの手紙を待つ男の子

という設定にアレンジされてます。

かわいいです!

マネー

ジョンの、ごついボーカルがおなかにきます。

ホールド・ミー・タイト

ちょっと韻をふんだ掛け合いコーラスが、

今夜絶対放さないという熱い若者的オーラを放っていて、

ドラムも響いてくるし、

情熱の、でもフレッシュな一夜ですよーーー!

プリーズ・プリーズ・ミー同様、

憂鬱を吹っ飛ばしてくれること請け合いです。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

3作目のアルバムは、

彼らの初主演作映画

『ア・ハード・デイズ・ナイト』のサントラです。

邦題はオリジナルと全く意味の違う

『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』

このアルバムは初めてカヴァーのない、

レノン=マッカートニーのオリジナル曲オンリーです!

なのでどれも甲乙つけがたい気持ちのこもった作品ばかりで、

選べないので全部紹介です。

ハード・デイズ・ナイト

冒頭のG7sus4/Dが鳴り響くと、

聞き覚えのあるメロディーが!

リードヴォーカルはジョンですが、

高音のある中間部はポールが歌ってます。

私はこの曲の歌詞が好きです。

ハードな一日だったよ
まるで犬みたいにあくせく働いて
それにしてもハードな一日だったよ
今夜は丸太みたいにぐっすり眠ったほうがいい
だけど 君の待つ家に帰ると
君があれこれ世話を焼いてくれる
それで気分もなおっちまう

こんなに働きづめなのは
金を稼いで 君にいろいろ買ってやるためさ
それも君のひとことで報われる
”あなたのためならなんでもするわ”
弱音なんてはくもんか
君を独り占めできるなら
それだけでOK

家に帰れば なにもかも満足だ
家に帰れば 君がきつくきつく抱きしめてくれる

恋する二人

ハーモニカが入ってより軽快なイメージです。

最初に、「あーーーーーーーぃ」って

延ばすとこが、個人的に好きです(笑)。

恋におちたら (If I Fell)

この曲は、本当に美しいです!!

譜面はDなんだけど、E♭mで始まるので、

不思議な感じがして、Dになってほっとし、

ふわ~っと、コーラスが甘美甘美!!

すてきなダンス

ジョンは、これ歌うの照れるって、

それで、ジョージが歌ってます 笑。

バックの、「おーーーお!おーーーお!」ってコーラスが

なかなかかっこいいです。

アンド・アイ・ラヴ・ハー

ポールのベース以外はアンプラグドなので、

しっとりと聴かせてくれます。

テル・ミー・ホワイ

イントロのドラムがいいです!

途中、ファルセットのヴォーカルがおちゃめです。

キャント・バイ・ミー・ラヴ

アメリカでシングル予約だけで、100万枚突破の

前代未聞だった大ヒット作。

いきなりポールがタイトルを叫ぶ始まりで、

インパクト大です!

ニイ・タイム・アット・オール

この曲B面になってますし、

あまり知られてないけれどかっこいいです。

こちらはジョンが、イントロなしで叫びます。

ビートルズは叫ぶの好きです(笑)。

ぼくが泣く (I’ll Cry Instead)

狂いそうな気分の歌詞を表してか、テンポが速い。

でも、なんとなくコミカルな感じも・・・。

ジョンのお気に入りの一曲だそうですよ。

日の誓い

最初ジャカジャーーンっと、

マイナーコードがかっこいいです。

ちょっと西部劇っぽい。

ポールはロックだけじゃなくて、

いろんなジャンルの曲を聴くそうですから、

こういう色のある曲がかけるのですね。

深いっ  幅があるっ!

家に帰れば When I Get Home

しょっぱな、「ウォウウォ、アーーーー」と

また叫びます。

途中も、これぐっときますね。

やっぱりビートルズはコーラスです。

ユー・キャント・ドゥ・ザット

ジョージの弾くマイナーメジャー入り混じりの

イントロが印象的です。

さらにポールのカウベルが子気味よく、

リンゴがボンゴで色を添えます。

中間部ではジョンのギターソロが聴けます。

アイル・ビー・バック

これもアコギのおかげか、

少しノスタルジックです。

この曲もマイナーメジャーが、

絶妙に組み合わされています。

ビートルズが、ぎゅーーーっと凝縮されたような

若くていい味のアルバムです。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

4枚目のアルバムは、

『ビートルズ・フォー・セール』

年に2枚アルバムを作る契約だったので、

急ピッチで進められました。

クリスマスに間に合わせるには、

さすがのビートルズも、

オリジナルだけでは時間がなかったので、

カヴァー曲が6曲入っています。

急いで作られたけれど、

歌詞にストーリー性が出てきたり、

アレンジがより工夫されてきたり、

クリスマス・セールのヒット商品となったわけです。

ノー・リプライ

直訳「返事がない」

前にもこんなことがあった
君の家へ行ったのに 返事がなかった
あれは君じゃないと言われたけれど
僕は君が窓からのぞいているのをこの目で見たんだ

歌詞は悲しいけど、曲はわりあいさわやか。

ストーカーソングと言われてます(笑)。

「ノー・リプラーーーイ!」って叫ぶところが、

恋に悩む少年を表してます。

ベイビーズ・イン・ブラック

ビートルズには珍しく、8分の6拍子です。

ワルツやりますという売りだったらしいです。

日本公演では、ジョンとポールが踊ったとか!

死んだ恋人が忘れられない、

ビートルズのアドバイザーだった

アストリッドのことを歌っています。

アイル・フォロー・ザ・サン

ポールが15歳のとき、

揺れるカーテンの向こうの窓を見ながら書いたという曲・・・。

当時のイメージに合わないと思い、

6年もあたためてたものです。

アコースティックなバラードで、

木漏れ日のようにきらきらした曲です。

ちなみにドラムはなく、

リンゴが自分の膝をたたいて音を出しています。

カヴァーで目立つのは、

やっぱりミスター・ムーンライトです。

ジョンが冒頭、

「ミスターーー ムーーンラーイト!」と叫ぶのが圧巻で、

日本では、ビートルズのオリジナルだと思っている人が多いです。

ポールがハモンド・オルガンを弾いてます。

初めて使いました。

ロック・アンド・ロール・ミュージックは、

日本公演の1曲目!

ジョンのロック魂が突っ走ります

エイト・デイズ・ア・ウィーク

個人的にも大好きな、素敵な曲です。

当時、とてつもなく忙しかったビートルズ。

リンゴが「週に8日も仕事だなんて・・・」と、

嘆いたのがこの曲のきっかけだそうです。

君の愛が欲しいんだ 信じてくれるだろう
君も僕の愛が欲しいって思っててくれたらいいんだけど

抱きしめてほしい 愛してほしい
ほかには何もないけど 1週間に8日分の愛をあげるよ

毎日 君を愛したい 君のことで胸はいっぱい
これだけは確かさ・・・・いつだって君を愛してる

抱きしめてほしい 愛してほしい
ほかには何もないけど 1週間に8日分の愛をあげるよ

1週間に8日分も愛してる
1週間に8日分じゃまだ足りないくらいにね

ポールはイントロとエンディングで、

ベースの3連符弾きをしてます。

クラップがコミカルでかわいらしいです。

フェイド・インの始まりが斬新です。

エヴリー・リトル・シング

ポールが作った曲を、

ジョンが歌っている珍しいシチュエーション。

ジョージが遅れていなくて、

ジョンがリードギターもやっている?

4人そろわなかった初めての曲?。。。というウワサです。

リンゴのティンパニーがアクセントになっています。

ホワット・ユー・アー・ドゥーイング

リズム・アンド・ブルースの色濃い一作。

冒頭でワンショットシャウト、

イントロのドラムス、ギターのアルペジオ、

またまたティンパニー登場と工夫満載です。

まだまだ若いのに、

こんなに恋心の奥をついてくる曲を書くなんて、

やはり恋多き少年たちだったのでしょうね。

それをすぐさま表現できるとこは、

才能なのでしょうか。勢いなのでしょうか。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ビートルズ5枚目のアルバム、

『4人はアイドル(Help!)』から

この曲を。。。

イエスタデイ (Yesterday)

ギネスブックで

「最も多くカヴァーされた曲」。

それだけ多くの人に愛されている名曲ですね。

初めて弦楽四重奏と合わせてますが、

ポールは軟弱にならないようにと、

かなりセッションを重ねたそうです。

ポールの夢の中で浮かんだメロディーというのは、

有名な話。

ほぼ完全な状態で浮かんできたみたいですね。

日本公演では歓声がやんで、

みんな静かに聴き入っていたというエピソードも。

(私事ですが、♬♬ ♬♬ (*^ヘ^*)♬♬ ♬♬ うちの息子が独学で始めたピアノ、
初めて弾けた曲が、この「イエスタデイ」なのです。)

さて、このアルバムは、

同名の映画のサントラです

ヘルプ! (Help!)

映画のタイトルソング。

テレビでよくかかるので、

日本でもおなじみの一曲です。

ジョンのアイデアをもとに、

ポールと二人で完成。

人気の絶頂で、

自分たちを見失いかけている4人。

ジョンの悲痛な叫びとも言われています。

お得意のかけ合いコーラスも効いてます!!

・ナイト・ビフォア(The Night Before)

ポールのダブルトラックの

リードヴォーカル(しぶいっ)と、

ジョージのたたみけけるような

ナイスなコーラスがいいです。

ジョンがエレクトリックピアノを弾いていて、

映画でもそのシーンが出てきます。

ベースのコミカルな動きもノッてきます。

恋のアドバイス (You’re Going To Lose That Girl)

イントロ、ジョンの

ちょっとためた感じがすきです。

のべ4回も転調していますが、

全然いやらしくなくて、

さらりとやっているとこがさすが!

リンゴの叩くボンゴもかわいいです。

涙の乗車券(Ticket To Ride)

カーペンターズなど、

数々のカヴァーのあるヒットソング!

2拍3連のドラムパターンは、

ポールのアイデアだとか。

イントロからリズムもコードもへヴィーで、

ジョンによると「元祖へヴィメタ」です。

夢の人 (I’ve Just Seen A Face)

ビートルズは、

ボブ・ディランの影響受けた曲がありますが、

多くはジョンの曲で、

これはめずらしくポールのディラン風です。

アコギのみでバラードを歌っています。

ジョンのリズムギターが軽快です。

ポールのハミング、カントリーなのに艶っぽいです。

ポールのお気に入りの一曲だそうです。

3曲目の、悲しみはぶっとばせ で

初めてフルートの外部ミュージシャンを起用。

これから外部ミュージシャンを多用して、

またまた新しいサウンドへと進化・・・。

ディジー・ミス・リジーが最後のカヴァー。

だんだんとスタジオでの時間が増えていき、

名作が次々生まれていきます。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

またしても、

年に2枚のアルバムの契約をこなすため、

クリスマスに間に合わせるため、

『ラバー・ソウル』は、

たった4週間ほどで録音してしまったそうです。

とても、そんな短時間で仕上げたとは思えません。

全曲にビートルズの魅力のひとつ、

コーラスが入っています。

ものすごくきれいです。

ビーチ・ボーイズも私は大好きなんですが、

ブライアン・ウィルソン、

この「ラバー・ソウル」の影響受けて

「ペット・サウンズ」を作ったそうです。

「ペット・サウンズ」も、ロックの域をこえた名盤です。

「ドライヴ・マイ・カー」(Drive My Car)

イントロのギターからリズミカルで、

粋なモータウン風。

歌詞をかなり書き直して、

がんばったセッションだったそうです。

ねえ 君は何になりたいんだいと彼女に聞いたなら
゛あら あなた わからない?
有名になりたいの 映画の大スターにね゛
だけど それまでにあなたにもできることがあるわよ

゛あなたをあたしの運転手にしてあげる
そうよ あたしは大スターになるの
そしたら あなたを運転手に雇ってあげる
ついでに愛してあげてもいいわ゛

歌詞、おもしろいです。

beep beep beep beep, yeah というとこも楽しいです。

「ノルウェーの森」(Norwegian Wood (This Bird Has Flown))

ポップで初と言われる、インド楽器投入です。

シタール。

ジョージが、なんでもこなせるポールに

負けないように始めた、という噂ありです。

不倫ソングで知られてますね(笑)。

「ユー・ウォント・シー・ミー」(You Won’t See Me)

個人的にとても好きなナンバー。

リピートになったら、コーラスがきれいに入るのです。

おすすめです。

セッションの最後の最後に、

ポールが持ってきた曲だそうですが、

そんなバタバタを感じさせない一曲です。

「ひとりぼっちのあいつ」(Nowhere Man(ノーウェアマン))

アカペラのコーラスの始まりは、日本公演でも披露。

流れるようなメロディーとコードに

うっとりのナンバーです。

「ミッシェル」(Michelle )

ポールが10代のころ書いたらしいですが、

10代でこの色気!

1966年の、グラミー賞作曲賞受賞。

ポールはベースの楽しさを、

この曲で知ったとコメントしています。

ところどころ使われるフランス語が、

メロディーとマッチしてて高級感ありです。

ビゼーの「カルメン」のハバネラに似てますね。

「ガール」(Girl)

今度はジョンの情熱的ナンバーです。

ブレスの音は、録音で細工してあるそうです。

ギターのスタッカートとか、

ビーチ・ボーイズ風のバックコーラス

tit tit tit tit・・・(直訳:おっぱい)とか、

聴き所満載です。

「イン・マイ・ライフ」(In My Life)

ジョン曰く「マジメに作った最初の曲」

というわけで、誠意感じる神曲。

故郷、リヴァプールを思い出して作ったという

ノスタルジックな曲です。

中間のキーボード・ソロは、

倍の長さで演奏したピアノを早回ししています。

結果、チェンバロのように聴こえて素敵です!

4人の思い出、ラブ・バラードなんですが、

友情感じるナンバーです。

「ウェイト」(Wait)

ベースとドラムの音を重ねています。

スピード感あふれる中、タンバリンが効いてます。

「浮気娘」(Run For Your Life)

ジョンが、大嫌いな曲と語っています。

ジョージはこの曲好きだったみたいで、

ジョンが嫌いな曲はなかなかいい曲が多いです。

この後ビートルズは、3ヶ月のお休みとります。

そして、また、サイケデリックな曲が生まれていくのです。

おすすめ、「ラバーソウル」でした。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

1966年、3ヶ月の充電期間のあと、

待ってました!7作目のアルバム

『リボルバー』 (“Revolver”)

個人的に大好きなアルバムです。

ライブバンドから、

レコーディングバンドへ変わっていったビートルズ。

今と違ってライブでの音響ときたら最悪で、

自分達の声もファンの歓声で聞こえない状態。

また、いろいろな多重録音などを試みるに、

もうライブでは表現できないことも。

ひとつの音源を微妙にずらして重ねる

APTが初めて使われた、貴重なアルバムです。

そんな経緯でこのアルバムの曲は、

ライブで演奏されることはなかったのです。

サイケデリック色のつよーいアルバム。

この時代でしか味わえない、独特のサウンドをどうぞ!!

タックスマン(Taxman)

ジョージの曲がトップを飾った、記念すべきナンバー。

英国の重税を、皮肉いっぱいに表現。

印象的なリードギターはポールです。

ワン、ツー、スリー・・・で、咳してるの誰だろう、、、

なんかそれだけでかっこいいです。

エリナー・リグビー (”Eleanor Rigby”)

1966年グラミー賞コンテンポラリー歌唱賞受賞。

ポールの曲だけど、レコーディングのときは

歌詞がまだできてなくて4人で仕上げたそうです。

ストリングスが哀愁おびたイメージ。

イエスタディは弦楽四重奏でしたが、こちらは八重奏です。

アイム・オンリー・スリーピング(I’m Only Sleeping)

題名のとおり、けだるさを表現してます。

逆回転のレコーディングが効果的です。

途中途中、「もう終わり?」かと思うけど続いていく、

私はいつもモーツァルトの

「ヴァイオリン協奏曲第3番」の3楽章を思い出します。

あの曲も、どこが終わりかわからないので、

お偉いさんたちがどこで拍手したらいいか困っているのを、

モーツァルトがおもしろがっていたそうです。

この曲では、ブレイクであくびも聞こえてきます。

ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア (Here, There and Everywhere)

これは、ぞくぞくっとするぐらい美しい曲です。

ポールのラブバラードで一押しです。

よりよい人生を送るため
愛する人にここにいてほしい

ここで 二人して 日々を重ねていく
彼女が手を振るだけで僕の人生は変わる
そこに働く不思議な力を否定できる人はいない

あそこで 彼女の髪に指をからめ
二人ですばらしい未来に思いを馳せる
誰かが話しかけても 彼女はちっとも気づかない

どこでも彼女にそばにいてほしい
いっしょにいれば何も心配しないですむ
彼女を愛するということは いつも彼女を必要とし
愛を分かちあうということ
どちらもがこれを永遠の愛と信じることだ
彼女の瞳を見つめながら 常にそこに映っていたいと願う

どこにいようと僕がいっしょだ
ここでも あそこでも どこにいても

ポール、ジョン、ジョージの

多重録音コーラスが胸に響きます。

「ビートルズ時代に作曲した中で最も好きな曲」と、ポール。

ジョンも、リボルバーのデモを聴いているとき、

この曲がこのアルバムの中の

どれよりもいいって褒めたらしいです。

すごく小さい音ですが、エンディング入るところで、

”ぱちん”と指を鳴らす音がするのが、またかっこいいです。

アンド・ユア・バード・キャン・シング(And Your Bird Can Sing)

ジョンによると、「我ながらひどい曲」。

冒頭、ポールとジョージが弾くツインリードギターが、

がんがん鳴って印象的です。

フォー・ノー・ワン(For No One)

ジョンはこの曲を、

「ポールが書いた曲の中で、一番好きな曲のひとつ」

とコメントしています。

外部ミュージシャンのホルンがいい味です

(ポールはかなり注文つけたようですが)。

流れるようにメロディアス、

歌詞は少しせつないけど、韻をふんでいて耳に残ります。

私も大好きな曲です。

トゥモロー・ネヴァー・ノウズ (Tomorrow Never Knows)

サイケデリックの極みです。

Cコードのみでつくられてます(ラマ教のお経をイメージ)。

逆回転録音や、ギターの早回しや、異世界を感じられます。

ドラッグソングの シー・セッド・シー・セッド(She Said She Said)

ドクター・ロバート (Doctor Robert)

インド音楽どっぷりジョージの

ラヴ・ユー・トゥ(Love You To)

映画のサントラでまた紹介したいと思ってます

イエロー・サブマリン(”Yellow Submarine”)

ポールのポップなセンスが光る

グッド・デイ・サンシャイン(Good Day Sunshine)

ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ (Got To Get You Into My Life)

ピアノの音がユニークなジョージの

アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー(I Want to Tell You)

個性豊かな、リボルバー☆

グラミー賞ベストデザイン賞受賞の、

クラウス・フォアマンのジャケットが、

またまたスペシャルにかっこいいです。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ビートルズは、コンサート活動をやめて、

架空のバンドがコンサートをする

コンセプトアルバムをつくりました。

『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』

130日以上の時間をかけて作られたこのアルバムは、

1曲目から2曲目へ続けて入ったり、

12曲目に1曲目のリプライがあったり、

その他いろいろな新しい試みなどから、

ロック史上初のコンセプトアルバムとも言われています。

楽器も、オーケストラ、ブラス、インド楽器など多彩。

1967年グラミー賞 最優秀アルバム賞ほか4部門受賞。

内容もさることながら、ジャケがとても綺麗です。

友達はレコードを買って、飾っていると言ってました。

有名人が勢ぞろいしていて、

探してみるのもおもしろいです。

個人的には、ポールが、オーボエの仲間

イングリッシュホルンを持っているのがうれしいです。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(“Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band”)

はじめに、オケのざわざわしてる音が入っていて、

クラシック出の私にとっては楽しいです。

自己紹介的な曲で、これから始まるんだという、

わくわく感でいっぱいになります。

歓声は、ハリウッドホウル公演のものだそうですよ。

目立ってるかっこいいギターはポールです!

ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ (With a Little Help from My Friends)

続けてこの曲に入ります。

リンゴのヴォーカルがいい味です。

リンゴのためにポールが作った曲です。

ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(Lucy in the Sky with Diamonds)

ジョンが、息子の絵をイメージして作った曲とか。

かなりサイケです。

ゲッティング・ベター(Getting Better)

「だんだん運が向いてきた」

という意味のポールの曲。

コーラスの「これ以上悪くならない」

という歌詞は、ジョンが思いついたとか。

よくなってきた、悪くならない。。。

この対比がおもしろいです。

タンブーラなどの低音楽器を使い、

ポールのヴォーカルが際立ちます。

フィクシング・ア・ホール(Fixing a Hole)

ジョンがほめたという、

ポールのメッセージソング。

シーズ・リーヴィング・ホーム (She’s Leaving Home)

メインはポール、コーラスはジョンの曲。

クラシカルなイメージです。

ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト(Being For The Benefit Of Mr. Kite!)

サーカスの宣伝ポスターから

ジョンがヒントを得て作った曲。

ノスタルジックな雰囲気がします。

パイプオルガンを録音したテープを

切ってつなげて逆回転させて・・・という作業で、

独特の音を出しています。

ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー(Within You Without You)

ジョージのインド色強い曲で、

ジョージ以外のメンバーは参加してないソロパフォーム。

ホエン・アイム・シックスティー・フォー(When I’m Sixty-Four)

ユーモラスなポールの曲。

まだまだ先の話だけど
僕が年をとって頭がハゲてきても
ヴァレンタインのプレゼントや
バースデイ・カードやワインを贈ってくれる?

夜中の3時近くまで家に帰らなかったら
閉め出されちゃうのかな
まだ僕を必要としてくれる? 食事もさせてくれるかい
僕が64になっても?

君だって年をとるんだよ
でも あの合言葉を言ってくれたら
ずっと君のそばにいよう

かわいくて素敵なご主人様を想像します。

64歳のポールの誕生日には、

彼の子供たちがこの曲を録音してプレゼントしてくれたそうです。

ラヴリー・リタ (Lovely Rita)

ポールのポップソングです。

いろんなノイズが入ってて愉快です。

グッド・モーニング・グッド・モーニング(Good Morning,Good Morning)

ジョン独特の変拍子。

ニワトリの声なんかでにぎやかです。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)

架空のコンサートのラストナンバー。

1曲目のリプライでテンポが速いです。

ア・デイ・イン・ザ・ライフ (A Day In the Life)

この架空のコンサートのアンコールといったところでしょうか。

アンコールにしては、この曲は圧巻すぎですが。

ジョンとポールの共作で、

ジョンはこの曲のセッションが

楽しかったと語っていたそうです 涙。

はじめと終わりがジョン作、

真ん中がポール作、

つなぎにオケが使ってあります。

40人のオケが、

それぞれの一番低い音から高い音までを

いっぺんに出して、

「ゼロから始めて、世界の終わりのような音を出したい」

というジョンの希望を表現。

すごい迫力で、

ポールの中間部のなにげない日常の歌へとバトンタッチ。

素晴らしいです。

。。。感動、感動で、最後におまけのノイズトラックまでついてます。

ポールが、ビーチボーイズの

「ペット・サウンズ」に影響されたと語ってるこのアルバム。

「ペット・サウンズ」と合わせて、ぜひ聴いてみてください。

などという感じで、

ラフに10年前のブログを整理させていただきました。

また次回、ホワイトアルバムから書いてみます。

ビートルズ、愛してる!!